豆は魔目（＝鬼の目）を意味し、豆を炒めることで魔を滅するのだそうです。鬼に豆をぶつけて邪気（食欲・怒り・愚痴）を追い払い、一年の無病息災を願います。
　顔は怖いが心は優しい職員の扮した鬼がホールにあらわれると「鬼は外！」「福は内！」の明るい声が響きました。寒さと雪はこれからですが季節は春へと向かいます。

　利用者の皆さんが、南砺市民病院の作業療法士さんの指導で、節分にちなみ鬼の面を作りました。
　いろんな表情がありますね。すごい迫力でしょ？

　施設の近くに「なで仏寺」といわれる金城寺さんがあり、今年も涅槃会のお参りに行ってきました。
　堂内は二百人を超すたくさんの人で埋め尽くされ熱気ムンムンでしたが、利用者さんには椅子を用意してもらえ、安心してありがたい読経や法話を聞くことが出来ました。

堂内での住職の法話

　その後は、皆さんお待ちかねの涅槃団子がまかれました。金城寺では涅槃団子の他に、高野山でお祓いを受けた五円玉や、厄除け祈願のお餅や饅頭、どやら焼き、チョコレートや昆布飴もまかれます。

赤や緑のきれいな色の涅槃団子

　元気な年男年女によって威勢良く撒かれた色とりどりの涅槃団子やお菓子は私達の前にもたくさん飛んできました。涅槃団子の中には、お釈迦様の目玉と言われる直径５センチ位の大きな団子もありました。たくさんもらって涅槃会に行かなかった施設の皆さんへのお土産にしました。

厄年の方による涅槃団子まき

　自分の痛いところを念じながら、なで仏様をさすると痛みが和らぐとかで、早速念仏を唱えながら痛いところを撫でてきました。

　おやつ作りを楽しもうと、週の前半はさくら餅作り、後半はフレンチトースト作りを行いました。
　利用者の皆さんと職員が一緒にホットプレートを囲んでおやつを手作りします。身を乗りだして世話をしてくださる利用者さんもおられ、なごやかな雰囲気の中でおいしいおやつが出来上がりました。
　生地を薄く焼き、あんこを乗せ、塩漬けされた桜の葉で包むさくら餅。ホールの中がバターの香りに包まれるフレンチトースト。どちらも食べてみると「おいしいわ！」と自然に声に出てきます。利用者の皆さんも職員も満面の笑顔でおいしく頂きました。

　昔懐かしい屋台で食べるそば・うどんの雰囲気を楽しんでもらおうと麺屋台の日が企画されました。
　なめこそば・月見そば・天ぷらうどんと人気メニューが出そろい、利用者さん一人ひとりに希望メニューを聞いていきます。
　注文したメニューが届くと暖かい湯気が立ち上っており、元気な方は一気に麺をすすっておられました。これぞ醍醐味ですね。

　NHKで放送中の『ちりとてちん』の主人公・喜代美さんのふるさと、福井県の郷土料理は「焼き鯖寿司」です。話題性もあり、買って食べたらおいしかったので、その味を再現して利用者さんにも喜んでもらいたいと、いろいろと調理法を調べて挑戦しました。
　試行錯誤もありましたが、22日は試作品同様、本物に近いおいしい焼き鯖寿司ができあがり、利用者さんに食べていただきました。　　　　　　　　　　　(西原栄養士)

　１月より、月に１度歯科衛生士による入れ歯のケアや残歯のケアの指導を受ける事になりました。
　第１回目の指導では、普段の歯磨きではなかなかできない歯石の除去、治療や抜歯が必要かどうかの判断もしていただきました。
　今回指導を受けられたYさんは、日ごろ奥歯を磨こうとすると大変痛がられ、ケアできない状態でした。歯科衛生士さんにみてもらうと、「親知らず」がぐらぐらしていて飲み込む危険があることがわかりました。また、下の前歯に大きい壁のような歯石が付いていました。歯石はその場で除去してもらい、ぐらぐらしていて危険だった「親知らず」も後日抜歯してもらいました。Yさんは『口の中がすっきりした』と言って喜んでくださいました。
　今回は８名の方を指導していただきましたが、今まで磨ききれていなかった部分も改めてわかり、今後のケアの参考になりました。月に一度の指導をこれからも大事にし、利用者さんの入れ歯、残歯のケアを行っていきます。

写真上左：前歯に大きな歯石発見！！
　　　上中：すっきり除去されました。
　　　上右：取れた歯石！！
　　　下左：歯科衛生士さんによる指導を
　　　　　　　受ける施設の介護士